2022年1月1日よりロヴェスト神戸のGMに就任いたしました昌子力(しょうじ ちから)と言います。
ロヴェスト神戸は2011年に先代代表である産屋敷富夫氏の情熱とある思いとともに設立された小中学生のクラブチームです。
このチームの設立に至るまでの先代代表の思いや、当時の苦労、また新たに引き継ぎます私の思いなどを語っていこうと思います。
今後ともよろしくお願いします。
そして私の経歴等はこちらのページにて紹介させていただきます。
2020年終わり頃だったと思います、初めてこのクラブの継承の相談を頂いたのは。
先代は54歳のまだまだ若くエネルギーがあるときに、努めていた会社を早期退職したそうです。そして今のグラウンドがある場所・・・かつては山で雑木林・・・鬱蒼と茂った背丈以上もある木々を相手に草刈り機とのこぎりを身に纏い、果敢にも突入していったそうです。出てきたときは全身を蚊に咬まれ、じっとしていられない・・・といった状態でありながら再度突入を繰り返し、やがてはユンボや重機を投入し、山を開拓してグラウンドを作ったそうです。そして、子供達を集めて平日のトレーニングを継続すればきっと自分の願いは叶えられる・・・その思いだけで前に進んでいったそうです。
2004年3月に神戸市U12選抜は上海キャンプに行きました。中国プロリーグ1部所属の上海申花(シャンハイ・シンファ)というチームのトレーニング場などでたくさんの試合と練習を行いました。
先代が神戸市選抜の監督で私が神戸市サッカー協会技術委員長を務めていた時代です。その頃より我々は出会い、一緒にサッカー談義をしてきた良き先輩であり良きサッカー仲間だったのです。
その年の夏、アルゼンチンのボカ・ジュニアズU-12/13が来日、神戸にも寄ってもらいしあわせの村の芝生グラウンドで神戸市選抜12と試合をしたのです。
以下その時を振り返っての先代の一文です。
南米 ボカジュニアとの出会い 4種技術部のスタッフ時代、中華人民共和国への遠征で3勝1分で帰って来たほどの実力のあったチームが
ボカ・ジュニアとの親善試合で10得点以上の大差をつけられて苦杯しました。 昌子 源選手をFWに、粒ぞろいの強力メンバーがいた時代です。 そんな選手たちが、ボールを奪いに行けばパスで交わされ、寄らなければ簡単に抜かれるという、ボカジュニアの
個の技術力の遥かに高いことを、これでもかというほどに見せつけられました。 個の技術力が如何に必要か! 『子供たちの個の技術力を高めなければいけない』という思いとの出会いです。
上海に行った時の写真が今でもロヴェスト神戸事務所に貼ってあります。
この衝撃的な試合を経験した先代はここから拘りの指導を始めた訳です。
まだまだロヴェストができる随分以前の話ですが、先代の頭と心には沸々と沸き立つ思いがあり、体を突き動かしていったのです。
“海外選手にも負けない・世界でも通用するスキルを身につけることが重要だ”
“スキルを身につけるトレーニングの場は無いものか”
“兵庫・神戸の子供たちに役立つことはないのか”
・・・ボカジュニアズのあの鮮烈な姿を追い求め、一念発起、思い立ったのです。
それが今のロヴェストグラウンドであり、今のチームです。
次回に続く・・・
昌子力 1963.11.07生まれ。島根県出身 2008年、日本サッカー協会(JFA)が公認する指導者の免許制度(日本サッカー協会指導者ライセンス)で最高位の指導者資格である「日本サッカー協会公認S級コーチ」資格を取得。 指導者として36年、これまで3歳~80歳までの男女共、様々なカテゴリーで指導に携わる。 神戸FCでジュニア世代の育成に携わり、ヴィッセル神戸ではトップチームコーチや下部組織の育成統括責任者を歴任し、育成やトップチームの現場で指導にあたる。 幼児からシニア、そしてプロの指導現場を知る数少ない現役指導者である。 |
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